醸造元:神亀酒造株式会社


神亀酒造株式会社は、埼玉県蓮田市に本社を構える、1848年(嘉永元年)創業の老舗酒蔵である。「神亀」の名は、蔵の裏手にあった天神池に棲むと伝えられる神の使いの亀に由来する。1987年(昭和62年)、全国に先駆けて仕込む酒をすべて純米酒に限定し、純米酒ブームの先駆けとして広く名を知られるようになった。純米酒の熟成と燗酒文化を重視し、長期熟成による旨味の深化を追求している。
代表銘柄は「神亀」「ひこ孫」「真穂人」「仙亀」「凡愚」「忠次」など、多様なコンセプトによるブランドを展開している。今回は宮城県産「亀の尾」を用いて醸し、タンクで1年、瓶で3年、計4年間熟成させた「武蔵 神亀」を選んでみた。クラシックなラベルが、燗酒への期待を膨らませる。
まずは冷酒で味わってみる。その香りは紹興酒や奈良漬けを思わせ、コンブ飴のような自然な甘さと、熟成したぬか漬けのような酸味が調和する。さらに、4年の歳月が重ねた濃厚なアミノ酸由来のコクが舌の上に広がり、年季を帯びた渋味が後味をきりっとまとめ上げる。
しかし、この酒の本領はやはり燗酒にある。燗につけることで閉じていた香りや甘さが一気に開花し、濃厚な旨味と力強いコクが杯を重ねるごとに喜びをもたらす。厳寒の季節には「おでん」と共に味わうことで、日本の食文化の奥深さに感謝しながら舌鼓を打つことができる。
リピート度76%
【独自判定】
香り:2
甘味:2
酸味:4
渋味:5
コク:5
乳酸:1
購入先:吉祥 西武東戸塚店
価格:¥2,000



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