醸造元:加藤嘉八郎酒造株式会社


加藤嘉八郎酒造は、1872年創業の老舗。蔵のある大山地区は「東北の小灘」とも呼ばれ、かつて数十軒の酒蔵が軒を連ねた酒どころである。「酒は大山 愛の酒」というキャッチフレーズに込められた“愛”とは、人と酒、人と人との調和を意味している。
「十水(とみず)」は、単なる銘柄名ではなく、江戸後期の伝統的な仕込み法「十水仕込み」に由来する、濃醇で旨味豊かな酒造りの哲学を体現したシリーズである。現代の日本酒造りでは、白米十石に対して水十三石程度を使うのが一般的だが、「十水仕込み」では白米十石に対して水十石(一石は約150kg)という、水の量を抑えた高濃度仕込みとなっている。これを、OSタンクという独自開発の設備によって安定的に醸造している。
その味わいは、モモを思わせる芳醇な吟醸香に、強めの甘さとパンチのある酸味が調和し、後からふくらむ米の旨味がじんわりと口中に広がる。そして、強めの苦味が全体を引き締め、ゴクリと飲み干した瞬間に爽快な後味が残る。どんな味の濃い料理にも負けない力強さを持ち、まるでボディビルダーの美しさを体現したような一本である。
リピート度84%
【独自判定】
香り:4
甘味:4
酸味:4
渋味:4
コク:4
乳酸:5
購入先:吉祥 西武東戸塚店
価格:¥1,460



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