醸造元:会津酒造株式会社


会津酒造は1688年(元禄年間)創業の老舗である。福島県南会津郡南会津町に位置し、標高が高く、冬は−20℃に達する厳寒の地である。豪雪に閉ざされる環境だが、四季の輪郭が明瞭で、酒造りに適した自然条件を備えている。
蔵の仕込み水は、敷地内の地下60mから汲み上げる超軟水である。この水が、山の井シリーズに共通する透明感と柔らかさを生む。原料米は福島県産の酒造好適米「夢の香」を主軸とし、地の米と水にこだわる姿勢が一貫している。代表銘柄は、現代的な酒質を追求した「山の井」と、伝統を受け継ぐ「会津」である。
今回選んだのは「山の井 清か」。
グラスに注ぐと、ウメを思わせる澄んだ吟醸香が立ち上がる。口に含むと、控えめな甘味と鋭さを抑えた酸味が均衡し、清涼感のある風味が静かに広がる。米の旨味は丸みを帯びつつも過度に主張せず、後半に現れるわずかな苦みが味わいを引き締める。余韻は短く、切れが良い。
全体として雑味がなく、食事の流れを乱さない。食中酒としての適性が高く、素材の味を損なわずに寄り添う一本である。
リピート度84%
【独自判定】
香り:4
甘味:4
酸味:4
渋味:3
コク:3
乳酸:3
購入先:いまでや 銀座店
価格:¥1,800



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