醸造元:一宮酒造有限会社


一宮酒造有限会社は、島根県大田市の静かな山あいに蔵を構える、1896年(明治29年)創業の酒蔵である。石見地方の冷涼な気候と三瓶山の伏流水に恵まれ、120年以上にわたり手造りの酒造りを守り続けてきた。
蔵の代表銘柄は、世界遺産・石見銀山の名を冠した「石見銀山」。地域の歴史と文化を象徴する銘柄として知られ、地元でも長く愛されてきた一宮酒造の看板酒である。
その一方で、蔵は伝統にとどまらず、新しいスタイルの酒造りにも積極的に挑戦している。
今回味わったのは、女性杜氏・浅野理可さんが、小学生の頃に感じた理科の実験のワクワク・ドキドキを大人になっても体験したい──そんな思いから、毎シーズン1本限定で、使ったことのない酵母や麹菌、製法などに挑戦して造り上げる実験的な一品である。
その味わいは、青リンゴや桃を思わせる爽やかな吟醸香に始まり、完熟した果実のような甘みと、炭酸を含んだスッキリとした酸味が続く。改良八反錦から醸し出される雑味のないクリアな旨味が広がり、炭酸を含んだほろ苦い後味が余韻を優しく包み込む。
低アルコールで非常に飲みやすく、気づけば杯がどんどん進んでしまう。
今回は夏の香魚と合わせ、酷暑の夜を気分だけでも涼しく楽しむことができた。
リピート度:88%
【独自評価】
香り:4
甘味:5
酸味:5
渋味:3
コク:3
乳酸:4
購入先:ゆめが丘ソラトス
¥1,546


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