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加茂錦 荷札酒 黄水仙 (新潟県)

日本酒

醸造元:加茂錦酒造株式会社

 加茂錦酒造は、新潟県加茂市で1871年(明治4年)に創業した蔵である。
近年、その酒造りを大きく変革させたのが、弱冠25歳にして次期蔵元となった田中悠一氏だ。電子工学専攻の“理系男子”だった田中氏は、学生時代に「獺祭」や「十四代」と出会い、日本酒の味わいの奥深さに開眼。その衝撃を原点に酒造りの世界へ飛び込み、科学的思考と感性を融合させた新しい日本酒像を追求している。
その象徴が「荷札酒」シリーズであり、酒米・酵母・精米歩合・製法を明確に“荷札”として提示することで、日本酒の透明性と実験性を同時に体現してきた。

今回手に取った「黄水仙」は、酒米に「山田錦」を20%、「雄町」を80%使用した一本である。“柔らかさと透明感の両立”をテーマに、荷札酒らしい軽快さの中に、水仙の名にふさわしい清楚な香りと凛とした余韻を備えている。

その味わいは、レモングラスを思わせる穏やかな吟醸香に、アンデスメロンのような上品な甘さと心地よい酸味がバランスよく調和する。さらに口に含んでいると、山田錦の透明感と雄町の膨らみのある旨味がほんわりと顔を出し、控えめな苦味が心地よい余韻を残しながら静かに消えてゆく。

優しい口当たりで単品でも杯が進んでしまいそうだが、食中酒としても優秀で、和洋中の幅広い料理に寄り添う懐の深さがある。今回はキクラゲと胡瓜の酢の物、そしてエビと根菜の天ぷらに合わせてみたが、いずれも相性が良かった。
リピート度88%

【独自判定】
香り:4
甘味:4
酸味:4
苦味:3
コク:3
乳酸:2

購入先:利田屋酒店
価格:¥2,200

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