醸造元:有限会社 玄葉本店


福島県田村市の玄葉本店は1823年(文政6年)創業。
200年以上にわたり阿武隈の水と米に寄り添い、“米の旨味を素直に引き出す酒造り”を守り続けてきた老舗蔵である。
蔵は年間200~300石前後の小規模生産で、製品の大部分が地元・田村市で消費されるという、地域密着の姿勢を貫いている。さらに平成17年秋より杜氏制度を廃止し、経営者自らが製造責任者となり、地元の人間だけで仕込む体制へ移行した。小規模さを生かし、「手間を惜しまず丁寧に仕込むことで、毎年酒質を上げていく」という明確な哲学を掲げている。
今回手に取ったのは、酒米に「雄町」を使用し、50%まで磨いた「あぶくま 純米吟醸 雄町」。
その味わいは、リンゴの香りの中に梅やバナナを思わせる芳醇な吟醸香が立ち上がり、緊張を溶かすような甘さと心地よい酸味がバランスよく調和する。さらに口に含んでいると、雄町特有の力強い旨味がじんわりと顔を出し、最後にシャープな苦味が清涼感をもたらしつつ、すっきりと切れ上がる。
食中酒として設計されているとのことだが、単体でも素直に美味い。食中酒としては和洋中の幅広い料理に対応しそうだ。今回はアマダイの煮つけと茄子の豆板醤炒めと合わせてみたが、いずれも相性が良かった。
リピート度86%
【独自判定】
香り:4
甘味:5
酸味:4
苦味:3
コク:4
乳酸:3
購入先:利田屋酒店
価格:¥2,000


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