醸造元:新谷酒造株式会社


新谷酒造は、1927年(昭和2年)に初代・新谷熊吉氏が休止していた地元の酒蔵を買い取り、創業を開始した。平成に入り、孫である新谷義直氏が三代目として蔵を引き継ぐ。その後、杜氏の高齢による引退と蔵の老朽化が重なり、廃業の危機に立たされるが、蔵に嫁いだ文子氏が杜氏として酒造りを担い、夫婦二人三脚で日本酒造りを継続した。彼らが生み出す新感覚の日本酒は国内外で高く評価され、世界各地のコンクールで数々の賞を受賞。今や日本酒界隈でも注目度の高い酒蔵の一つとして数えられている。
今回は、いつもの「わかむすめ」とは異なる角度から攻める辛口酒、「METAL Bunbun 超辛口 純米吟醸」を購入してみた。ユニークなラベルは思わず視線を奪われるほど印象的で、文子氏が若い頃に音楽活動をしていたことがモチーフになっているという。
その味わいは、ネーブルやレモンを思わせる爽快な吟醸香が立ち上がり、程よい甘さと微炭酸を含んだ鮮烈な酸味が一瞬で味蕾を目覚めさせる。「八反錦」から醸し出される透明感のある旨味と、スパイシーな苦味が爽やかな香りを纏いながらシャープに切れ上がる。切れ味は鋭いが、香りの美しさが余韻として静かに残る。
料理全般に合わせられる食中酒としても優秀だが、特に刺身との相性が素晴らしい。脂の乗ったマグロやカツオなどの赤身魚、カサゴやコチといった旨味の濃い白身魚など、魚介類の美味しさをより一層引き立て、名演奏のような調和を紡ぎ出してくれる一本である。
リピート度87%
【独自判定】
香り:4
甘味:4
酸味:5
渋味:5
コク:5
乳酸:5
購入先:吉祥 西武東戸塚店
価格:¥1,750


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