醸造元:木下酒造有限会社


京都府京丹後市に蔵を構える木下酒造は、1842年(天保13年)創業の老舗。杜氏フィリップ・ハーパー氏の就任以降、“自然の力を最大限に活かす酒造り”を掲げ、山廃・生酛・無濾過生原酒といった“生きた酒”を次々と生み出してきた。
今回は、アルコール度数22度という「雑酒(山廃)白ラベル 無濾過生原酒」を、少しビビりながら購入してみた。この酒は蔵付き酵母のみで発酵させており、一般的な清酒酵母が18%前後で死滅するのに対し、玉川の酵母は高いアルコール環境でも発酵を続ける力を持つ。その結果、今回のロットは 22.2% という常識を超えた度数に到達した。ただし酒税法ではアルコール度数21.9%までが「清酒」の境界であり、22%以上は「雑酒」に分類される。しかし、一般的な倍の期間をかけて発酵させたこの酒は、むしろその枠を超えたからこそ得られる、圧倒的な個性と迫力を備えている。
その味わいは、わずかにベリー系の果実香をまといながら、紹興酒を思わせる熟成香が立ち上がり、キャラメルのような甘さ、強烈な酸味、ナッツのような濃厚なコクが重層的に広がる。ウイスキーのように後を引く余韻が舌の上にじんわりと染み渡り、飲むほどに深みが増していく。旨味の濃い力強い味わいのため、味付けのしっかりした料理と相性が良い。南瓜の煮つけ、酢豚、ブリの照り焼きなどが特に好相性と思われる。
リピート度75%
【独自判定】
香り:2
甘味:4
酸味:5
渋味:5
コク:5
乳酸:4
購入先:吉祥 西武東戸塚店
価格:¥2,250



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