醸造元:株式会社 西田酒造店


青森県青森市に蔵を構える西田酒造店は、1878年(明治11年)創業の老舗酒蔵であり、日本酒マニアなら誰もが知る名酒「田酒(でんしゅ)」を醸す蔵として広く知られている。一方で、地元青森の食文化に寄り添う“やわらかで上品な酒”として長く愛されてきたのが、もう一つの看板ブランド「喜久泉(きくいずみ)」である。
今回は、醸造アルコールを使用した「喜久泉 吟冠 吟醸酒」を選んでみた。田酒とは異なるアプローチで“綺麗さ・香り・飲みやすさ”を追求した一本であり、蔵のもう一つの実力を静かに物語る存在だ。
その味わいは、梨やリンゴ、マスカットを思わせる芳醇な果実香が広がり、品の良い甘みと調和の取れた酸味が心地よい第一印象をもたらす。透明感を感じさせながらも、米の旨味をしっかりと伝える円やかなコクがあり、醸造アルコール由来の澄んだ苦みとともに、心地よい余韻へと導いてくれる。全体的に控えめながら味の構成バランスが良く、非常に上品な仕上がりで、田酒との共通点も感じられる。この完成度でこの価格なら、かなりのお値打ち感がある。
主張が強すぎないため、あらゆる料理の引き立て役として最適だが、やはり白身魚や貝類の刺身、塩だけで焼いた焼き鳥など、素材の味を生かした料理と合わせることで、さらに魅力が引き立ちそうだ。
リピート度86%
【独自判定】
香り:4
甘味:4
酸味:4
苦味:3
コク:3
乳酸:1
購入先:和田音吉商店
価格:¥1,540



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