鏡山 純米大吟醸生酒 灼熱のパイナップル (埼玉県)

日本酒

醸造元:小江戸鏡山酒造株式会社

 埼玉県川越市に蔵を構える小江戸鏡山酒造株式会社は、復活蔵として知られる。
その前身である鏡山酒造は1875年(明治8年)創業の老舗で、長く川越の地で伝統的な酒造りを続けてきた。しかし後継者不足により、2000年(平成12年)に惜しまれつつその歴史に幕を下ろすこととなる。酒蔵の町・川越から酒蔵が消えたことは大きな衝撃であり、復活を望む市民の声は日に日に高まった。その想いに応えるように、地元の有志たちが立ち上がり、2007年(平成19年)、老舗醤油蔵である松本醤油商店に間借りし、テニスコート1面ほどの小さな蔵として「小江戸鏡山酒造」は再スタートを切った。この“市民の願いが生んだ復活蔵”という背景は、鏡山の酒に込められた温度と情熱を象徴している。
今回手に取った「鏡山 純米大吟醸生酒 灼熱のパイナップル」は、そんな鏡山の“果実味の表現力”を極めた夏季限定酒である。正面に描かれたパイナップルのイラストがひときわ目を引き、開栓前から期待が膨らむ。
その味わいは、まさしくパイナップルを思わせるフレッシュな吟醸香が一瞬で口内に広がり、続いてメロンのような甘美な甘さが舌に寄り添う。さらに、鮮烈な酸味が絶妙なバランスを保ちながら味蕾に染み渡り、同時に米の綺麗なコクが奥行きを与える。最後に、パンチの効いた苦味が清涼感をもたらしつつ、スッキリと切れ上がる。
単体でも十分に美味しいが、香り豊かで甘味のある酒質ゆえ、川越名物のウナギの蒲焼など、甘辛いタレの料理と合わせても相性が良さそうだ。
リピート度88%

【独自判定】
香り:5
甘味:5
酸味:4
苦味:5
コク:4
乳酸:3

購入先:利田屋酒店
価格:¥2,000

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