醸造元:瀬頭酒造株式会社


佐賀県鹿島市に蔵を構える瀬頭酒造株式会社は、1789年(寛政元年)創業の、230年以上の歴史を持つ老舗酒蔵である。地元の米と水に寄り添った酒造りを続けてきた。
創業以来「丸平正宗」の銘柄で親しまれてきたが、大正9年、原敬首相から酒の美味しさを称えられたうえで「アズマの国のオサ、すなわち東洋の王者にふさわしい」として「東長」の名を拝命することになる。
その後、第二次世界大戦の敗戦を経て昭和20年、GHQ総司令部主催のパーティーに偶然持ち込まれた「東長」がマッカーサー元帥の目に留まり、GHQの指定商品として愛飲されることとなった。
こうした歴史的エピソードを持つ蔵元であることを知らず、私はラベルの面白さに惹かれて「東長 むつごろうさんだもん 純米大吟醸無濾過生」を手に取った。
その味わいは、パイナップルやハスカップを思わせる芳醇な果実香に、搾りたての果汁のような濃厚な甘さ、そして爽やかで力強い酸味が味蕾に鮮烈な印象を刻む。さらに、米の柔らかな旨味と程よい苦味が絶妙に調和し、甘美な余韻を長く引き伸ばす。まさに“東洋の王者”の名にふさわしい、華やかさと力強さを併せ持つ味わいである。
香りも甘味も存在感があるため、蒲焼系の料理や中華・韓国料理など、甘辛く味付けの濃い料理と合わせても決して負けない。もちろん、酒単体でも至福の美味しさを堪能できる。新たな美酒との出会いに、思わず杯が進んだ。
リピート度90%
【独自判定】
香り:5
甘味:5
酸味:5
渋味:3
コク:3
乳酸:3
購入先:和田音吉商店
価格:¥1,980



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