石見銀山 特別純米 (島根県)

日本酒

醸造元:一宮酒造有限会社

 一宮酒造有限会社は、1896年(明治29年)創業、島根県大田市の山あいに静かに佇む老舗蔵である。石見地方の冷涼な気候と三瓶山の伏流水に恵まれ、120年以上にわたり手造りの姿勢を貫いてきた。蔵の代表銘柄「石見銀山」は、世界遺産・石見銀山の名を冠する通り、地域の歴史と文化を象徴する存在であり、地元で長く愛されてきた看板酒でもある。現在は蔵元の次女とその夫が二人三脚で伝統を紡いでいる。
今回味わったのは、島根の米と水を基軸に、過度な装飾を排した丁寧な造りが特徴の「石見銀山 特別純米」。酒米には「改良八反流」を用い、60%まで磨き上げている。香りを控えめに抑え、米の旨味と酸の調和をコンセプトとした一本だ。
その味わいは、イチゴを思わせる淡い吟醸香とともに、控えめな甘味がふわりと広がり、続いて程よい酸味が絶妙なタイミングで味蕾を刺激する。ファーストインパクトの清らかさに浸っていると、「改良八反流」由来の円やかなコクと透明感のある苦みが現れ、スパイシーな余韻をもたらし、次の一杯への期待を自然と高めてくれる。主張は強くないが、料理に寄り添い、素材の味を引き立てる名バイプレーヤーのような佇まいの酒である。ローストビーフとともに味わった。
リピート度84%

【独自判定】
香り:4
甘味:3
酸味:4
苦味:3
コク:3
乳酸:2

購入先:ゆめが丘ソラトス
価格:¥1,650

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