醸造元:合資会社 男山酒造店


福島県会津若松市に蔵を構える男山酒造店は、1865(慶応元)年創業の酒蔵である。会津盆地は、冬の厳しい寒さと豊かな雪解け水に恵まれ、古くから酒造りに適した土地として知られてきた。清冽な地下水と寒冷な気候が、会津らしい端正でキレのある酒質を育んできた。
同蔵の代表銘柄である**会津男山は、古くから会津の地で親しまれてきた酒である。しかし近年、日本酒業界全体の縮小や後継者問題などの影響もあり、蔵は一時廃業の危機に直面したが、現社長の強い意志と多くの蔵人や地元の支援より酒造りは守られ、会津の伝統を受け継ぐ酒として現在も醸造が続けられている。
今回購入したのは、会津男山 純米酒 夢の香。福島県が開発した酒造好適米「夢の香」を使用して仕込まれた純米酒である。「夢の香」は、すっきりとした酒質と米の旨味を引き出すことに優れた酒米として知られ、福島の酒造りを支える代表的な品種の一つだ。その味わいは、青々とした梅を思わせるフレッシュな吟醸香が口内に拡がり、甘露な甘みと力強い酸味がバランスよく調和し、直汲み由来の乳酸香と夢の香のふくよかなコクを感じながら甘さの余韻を断ち切るようにしっかりとした苦みが後味を爽快に切れ上げる。派手さよりも落ち着いた旨味を大切にした味わいで、食事とともにゆったり楽しめる一本。幾度の困難を乗り越えながら守られてきた会津の酒文化を思い浮かべつつ、静かに杯を重ねたくなる酒である。
リピート度84%
【独自判定】
香り:4
甘味:5
酸味:5
渋味:5
コク:4
乳酸:4
購入先:和田音吉商店
価格:¥1,782



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