醸造元：株式会社矢尾本店
矢尾本店は、近江商人・矢尾喜兵衛が1749年（寛延2年）、秩父の地で創業した老舗の酒蔵である。代表銘柄「秩父錦」は、秩父の清冽な水と寒冷な気候を活かした芳醇な酒として知られ、清酒に加えて焼酎・果実酒・リキュールの製造も手がけている。近年では、観光拠点「酒づくりの森」を開設し、酒造文化の普及と秩父の魅力発信に大きく貢献している。
今回は、新ブランド「狼煙（ろうえん）」を購入した。“生まれ変わるための狼煙”を掲げ、従来の「秩父錦」とは一線を画す、モダンな味わいをコンセプトとしている。
その印象は、まず桃を思わせる甘やかな吟醸香が立ちのぼり、口に含むと舌に染み入るような優しい甘みと、キリリとした酸味が広がる。やがて複雑味を帯びた旨味が押し寄せ、最後には喉を唸らせるような力強い苦味が後味をビシッと引き締める。見た目は優しいのに舌鋒は鋭い美人のような印象。
リピート度85%
【独自判定】
香り：４
甘味：５
酸味：４
苦味：５
コク：３
乳酸：２
購入先：こみやま modi戸塚店
価格：￥1,500
コメント